ホテル御曹司は虐げられ令嬢に生涯の愛を誓う
贈り物
私は華園財閥の使用人となって三年の月日が経ったーー。
夕食を終えて片付けを終えたところ宅急便から一つの荷物が届いた。
「誰宛て……私に?」
荷物は重くなくて軽い。差出人の名前は書かれていない。
「一体、誰からなんだろう」
荷物を置きに部屋へ行き私は届いた箱を開けると中に入ってたものはきれいな服と手紙。
「きれい……」
手に取った服を広げると綺麗な真っ白のワンピース。そして手紙にはきれいな文字でこう書かれていた。
『沙凪お嬢様。大丈夫、迎えに行きます。 高城 翔』
「どうして私にこんなワンピースをプレゼントしてくださったのだろう」
迎えに行きます。って私のことだよね。
このワンピースは誰にも見つかってはいけないものだと直感がそういっている。クローゼットの中へと仕舞って手紙はベッドマットの下に忍ばせてから部屋を出た。
数日後、不機嫌な異母妹が私に丸められた衣服を突き出してきた。
「ちょっと!ワンピースが汚れたんだけど!」
「申し訳ございまーー」
異母妹が私に渡してきた衣服を広げると私は言葉を失った。