隣の男の子たちは私を困らせる。
trouble2.)
「あ」
授業が終わって寮に帰ろうと学校を出たら会ってしまった、佐々木斗空に。
「……。」
「…。」
え、何も言ってくれないんだ?
めちゃくちゃ目合ってるのに??
帰るところが同じだから、同じ方向に歩いて行くことになる。
寮までは少し遠いから、このままだとずっと一緒で。
…なんか言った方がいいの?
勝手に隣歩くのもなんだから、ちょっと距離を開けて後ろを歩いた。
「…おい」
「え?」
「ストーカーじゃないんだからこっち来いよ!」
眉間にしわを寄せながら親指を立て、隣を差すジェスチャーをする。
…それ一緒に帰ろうってこと?
誘ってくれてるの?
わかりづらいんだけど。
「……。」
まぁでも呼ばれたから、小走りで隣まで走った。
「昨日は眠れたか?」
「え、あ、うん…ばっちり!」
あれからはすんなり眠れて気付けば朝だった。結構いい目覚めで案外気分もよくて。
「そうか、また隣から女の声が聞こえたら歩夢も怒っていいからなどーせ智成の電話だから」
「うん…」
また呼んだ、歩夢って呼び捨てで。
昨日も一瞬聞き間違いかな?って思ったけど、間違いじゃなかった。
「歩夢?どうした?」
足が止まってしまった私に、同じように足を止めて振り返る。
「あの…」
「ん」
「なんで呼び捨てなの?そんな関係じゃない、…よね?」
「は?」
わかりやすくしかめっ面をする。
私そんな変なこと言ったかな?
「何言ってんだ、だって歩夢だろ?」
…そうだけど。
それはそうなんだけど、私が聞きたいのはそーゆうことじゃない。
「じゃあ!…私はなんて呼んだらいいの?」
少し上を見て、たぶん私との身長差は15センチくらい。
「斗空」
そう言って前を向いて歩き出した。
「他にないだろ」
…他にないの?
まぁ…斗空が言うなら、それでいいけど。
「早く来いよ、置いていくぞ」
「あ、待って!」
駆け寄って隣に並んだ、もう一度。
「ねぇ、あの…っ」
「ん」
「斗空はなんで臨時寮に住んでるの?」
まだ斗空の理由は聞いてなかった。
それぞれ事情はある、でも人気者の斗空が臨時寮に住んでる理由って…
「シャワーが壊れて」
「え?」
「前の部屋のシャワーが壊れて使えなくなったから」
理由不憫…!!!
歓迎会のことといいちょっと…
不運な人なのかな。
本人しれーって答えてるのが何とも言えなくて、それが本当に何とも言えない。
授業が終わって寮に帰ろうと学校を出たら会ってしまった、佐々木斗空に。
「……。」
「…。」
え、何も言ってくれないんだ?
めちゃくちゃ目合ってるのに??
帰るところが同じだから、同じ方向に歩いて行くことになる。
寮までは少し遠いから、このままだとずっと一緒で。
…なんか言った方がいいの?
勝手に隣歩くのもなんだから、ちょっと距離を開けて後ろを歩いた。
「…おい」
「え?」
「ストーカーじゃないんだからこっち来いよ!」
眉間にしわを寄せながら親指を立て、隣を差すジェスチャーをする。
…それ一緒に帰ろうってこと?
誘ってくれてるの?
わかりづらいんだけど。
「……。」
まぁでも呼ばれたから、小走りで隣まで走った。
「昨日は眠れたか?」
「え、あ、うん…ばっちり!」
あれからはすんなり眠れて気付けば朝だった。結構いい目覚めで案外気分もよくて。
「そうか、また隣から女の声が聞こえたら歩夢も怒っていいからなどーせ智成の電話だから」
「うん…」
また呼んだ、歩夢って呼び捨てで。
昨日も一瞬聞き間違いかな?って思ったけど、間違いじゃなかった。
「歩夢?どうした?」
足が止まってしまった私に、同じように足を止めて振り返る。
「あの…」
「ん」
「なんで呼び捨てなの?そんな関係じゃない、…よね?」
「は?」
わかりやすくしかめっ面をする。
私そんな変なこと言ったかな?
「何言ってんだ、だって歩夢だろ?」
…そうだけど。
それはそうなんだけど、私が聞きたいのはそーゆうことじゃない。
「じゃあ!…私はなんて呼んだらいいの?」
少し上を見て、たぶん私との身長差は15センチくらい。
「斗空」
そう言って前を向いて歩き出した。
「他にないだろ」
…他にないの?
まぁ…斗空が言うなら、それでいいけど。
「早く来いよ、置いていくぞ」
「あ、待って!」
駆け寄って隣に並んだ、もう一度。
「ねぇ、あの…っ」
「ん」
「斗空はなんで臨時寮に住んでるの?」
まだ斗空の理由は聞いてなかった。
それぞれ事情はある、でも人気者の斗空が臨時寮に住んでる理由って…
「シャワーが壊れて」
「え?」
「前の部屋のシャワーが壊れて使えなくなったから」
理由不憫…!!!
歓迎会のことといいちょっと…
不運な人なのかな。
本人しれーって答えてるのが何とも言えなくて、それが本当に何とも言えない。