隣の男の子たちは私を困らせる。
trouble3.)
「では!歩夢ちゃんの歓迎会を始めたいと思います!みんなコップ持った?いくで?」
食堂にあった長机を2つくっ付けて、向かい合って囲むように座った。
私の隣にはさっちゃん、前には斗空がいて。
「ようこそ臨時寮へ、歩夢ちゃんいっらしゃーい!!」
カンパイしにく過ぎるカンパイで始まった私の歓迎会、お菓子にジュースにみんなが用意してくれた。
「あゆむんあゆむんっ、これボクの友達のクマのマカロン」
今日は女の子スタイルのさっちゃんが昨日持っていたクマのぬいぐるみを見せてくれた。
「で、こっちはウサギのシフォンだよ」
「甘そうな名前やな」
「智成には言ってない!」
ちょうど抱っこするのにちょうどいいサイズのぬいぐるみを並べて、うさぎの方を私に差し出した。
「シフォン、あゆむんに貸してあげるー♡」
「え、いいの?」
「うん、これで寂しくないよ」
「さっちゃんありがとう!」
真っ白でもこもこなシフォンを膝の上に乗せてぎゅって抱きしめた。
ぬいぐるみとか荷物になると思って持って来てなかったんだよね、2人部屋だと思ってたしあんまり私物置くのはよくないかなって思ってたから。
「歩夢ちゃん、そんな人恋しかったん?」
頬杖を付きながら顔を傾け、気取った表情で斜め前からアピールするかのように見て来た。
「寂しなったらオレがいつでも歩夢ちゃんの部屋、行ったるで」
「入室禁止だしー!」
そのアピールを突っぱねるようにさっちゃんが顔を出して遮った。
「汚らわしい智成には来てほしくないよね!」
「誰が汚らわしいねん!」
私が来る前からこんな感じだったのかな、わいわいして聞いてるだけでおもしろいなぁ。
最初はこれが馴染めないって思ったのに、これが日常になっていくのかな。
なんてことを思いながら2人が言い合ってるのを聞いて、目の前にあったクッキーに手を伸ばした。
お菓子もいっぱい嬉しいな、夕飯食べたけど止まんない。
「歩夢」
「ん?」
もぐもぐと口を動かす私に斗空がトンッと人差し指で自分の頬を指差した。
「付いてる」
「え?」
「クッキー、付いてる」
「!?」
やばっ!恥ずかし!!
すぐにパンパンッと頬を払った…
姿を見て声を漏らさないように口を押えながら笑ってた。
ううん、笑われてた。
「何してんだよ、ちゃんと食えよ」
食べてるんです、食べてたつもりなんです。
残った一口を放り込んで飲み込んだ。
食堂にあった長机を2つくっ付けて、向かい合って囲むように座った。
私の隣にはさっちゃん、前には斗空がいて。
「ようこそ臨時寮へ、歩夢ちゃんいっらしゃーい!!」
カンパイしにく過ぎるカンパイで始まった私の歓迎会、お菓子にジュースにみんなが用意してくれた。
「あゆむんあゆむんっ、これボクの友達のクマのマカロン」
今日は女の子スタイルのさっちゃんが昨日持っていたクマのぬいぐるみを見せてくれた。
「で、こっちはウサギのシフォンだよ」
「甘そうな名前やな」
「智成には言ってない!」
ちょうど抱っこするのにちょうどいいサイズのぬいぐるみを並べて、うさぎの方を私に差し出した。
「シフォン、あゆむんに貸してあげるー♡」
「え、いいの?」
「うん、これで寂しくないよ」
「さっちゃんありがとう!」
真っ白でもこもこなシフォンを膝の上に乗せてぎゅって抱きしめた。
ぬいぐるみとか荷物になると思って持って来てなかったんだよね、2人部屋だと思ってたしあんまり私物置くのはよくないかなって思ってたから。
「歩夢ちゃん、そんな人恋しかったん?」
頬杖を付きながら顔を傾け、気取った表情で斜め前からアピールするかのように見て来た。
「寂しなったらオレがいつでも歩夢ちゃんの部屋、行ったるで」
「入室禁止だしー!」
そのアピールを突っぱねるようにさっちゃんが顔を出して遮った。
「汚らわしい智成には来てほしくないよね!」
「誰が汚らわしいねん!」
私が来る前からこんな感じだったのかな、わいわいして聞いてるだけでおもしろいなぁ。
最初はこれが馴染めないって思ったのに、これが日常になっていくのかな。
なんてことを思いながら2人が言い合ってるのを聞いて、目の前にあったクッキーに手を伸ばした。
お菓子もいっぱい嬉しいな、夕飯食べたけど止まんない。
「歩夢」
「ん?」
もぐもぐと口を動かす私に斗空がトンッと人差し指で自分の頬を指差した。
「付いてる」
「え?」
「クッキー、付いてる」
「!?」
やばっ!恥ずかし!!
すぐにパンパンッと頬を払った…
姿を見て声を漏らさないように口を押えながら笑ってた。
ううん、笑われてた。
「何してんだよ、ちゃんと食えよ」
食べてるんです、食べてたつもりなんです。
残った一口を放り込んで飲み込んだ。