隣の男の子たちは私を困らせる。
trouble6.)
「やっぱり雨降って来ちゃった…」
プール掃除を終えて制服に着替える、学校の玄関に着いた頃にはパラパラと雨が降り始めていた。
せっかくプール掃除したのに…
正直今から濡れて帰るよりこっちの方がショックだった。
てゆーかこんなことならジャージのままでよかった、登下校は制服でってルールを律儀に守ろうとしたから…
だってあたり前のように傘持って来てないんだもん。朝晴れてたもん。
「よっしゃぁ~、ほな走って帰るで!」
「行っくよーーーーーー!」
智成くんが先陣切って雨の中に突入していく、その後ろをさっちゃんが続いて。
…しょーがない、私も走って帰るか。
これくらいの雨だしね、前みたいにカミナリも鳴ってないしザーザー降ってるわけでもないからね。
隣からパサッと音がした、傘を開く音。
「…斗空持って来てたんだ」
「今日雨って言ってたからな」
さすが、用意周到だなぁ。なんでも持ってるだけはある。
傘をさした斗空が学校から出て歩き出す、その後姿を見ていると少しだけ歩いて振り返った。
「入ってくか?」
プール掃除してたら遅くなっちゃったし、もう誰もいないかな。帰っちゃったかな。
今なら誰にも見られないかな。
でも…
「うん、入る」
見られてもいいか。
またハブられちゃうかもしれないけど、それでも。
斗空の傘の下に入りたい。
斗空を追いかけて隣に並んだ。
寮までの帰り道、少しの間近いようで遠い道のりを。
プール掃除を終えて制服に着替える、学校の玄関に着いた頃にはパラパラと雨が降り始めていた。
せっかくプール掃除したのに…
正直今から濡れて帰るよりこっちの方がショックだった。
てゆーかこんなことならジャージのままでよかった、登下校は制服でってルールを律儀に守ろうとしたから…
だってあたり前のように傘持って来てないんだもん。朝晴れてたもん。
「よっしゃぁ~、ほな走って帰るで!」
「行っくよーーーーーー!」
智成くんが先陣切って雨の中に突入していく、その後ろをさっちゃんが続いて。
…しょーがない、私も走って帰るか。
これくらいの雨だしね、前みたいにカミナリも鳴ってないしザーザー降ってるわけでもないからね。
隣からパサッと音がした、傘を開く音。
「…斗空持って来てたんだ」
「今日雨って言ってたからな」
さすが、用意周到だなぁ。なんでも持ってるだけはある。
傘をさした斗空が学校から出て歩き出す、その後姿を見ていると少しだけ歩いて振り返った。
「入ってくか?」
プール掃除してたら遅くなっちゃったし、もう誰もいないかな。帰っちゃったかな。
今なら誰にも見られないかな。
でも…
「うん、入る」
見られてもいいか。
またハブられちゃうかもしれないけど、それでも。
斗空の傘の下に入りたい。
斗空を追いかけて隣に並んだ。
寮までの帰り道、少しの間近いようで遠い道のりを。