隣の男の子たちは私を困らせる。
「あゆむーん!鍵もらいに行こ~!」
あ、やば!まだ着替えてなかった!!
急いでベッドから下りて出してあったTシャツを手に取った。
「ごめんさっちゃん!まだ着替え終わってないから先取りに行っててもらってい!?」
ドアの向こうから呼びかけて制服を脱いだ。
「おっけ~、じゃあ先行ってるね!」
「うん、ごめんねありがとう!」
Tシャツに着替えて下は短パンで…もういいや!脱ぎっぱなしだけど掃除終わったら片付ける!
髪を結ぶためのゴムだけ持って慌てて部屋を出た。
「おっ、歩夢ちゃん来たで!」
管理室にいるでんちゃんのところへ行くと斗空も智成くんもホウキを持ってすでに準備していた。
「ちゃんときれいにして来てね」
「でんちゃん任しといて!」
「智成が言うと胡散臭いんだよね~」
「なんでや」
「そうなんだよなぁ」
「でんちゃんまでなんでや!?」
いつもと変わらない光景にくすって笑っちゃう。
これが、居心地よくて。
「屋上行くぞ」
「斗空くんここは三段オチやで、次は斗空くんの番」
「は?何言ってんだ?」
気付けば頬は緩みっぱなしなんだ。
だから迷っちゃった。
でも迷う権利なんて最初からないじゃん。
だってここは臨時の寮なんだもん。
「ねぇみんな、あのね私ね…」
屋上への階段を上がって、鍵を持った智成くんがドアを開ける。ふわーっと涼しい風が入って来て髪が揺れる。
「臨時寮出て行こうと思うんだ」
ここへ来た時から決まってた、私の行く先はここじゃなかった。
あ、やば!まだ着替えてなかった!!
急いでベッドから下りて出してあったTシャツを手に取った。
「ごめんさっちゃん!まだ着替え終わってないから先取りに行っててもらってい!?」
ドアの向こうから呼びかけて制服を脱いだ。
「おっけ~、じゃあ先行ってるね!」
「うん、ごめんねありがとう!」
Tシャツに着替えて下は短パンで…もういいや!脱ぎっぱなしだけど掃除終わったら片付ける!
髪を結ぶためのゴムだけ持って慌てて部屋を出た。
「おっ、歩夢ちゃん来たで!」
管理室にいるでんちゃんのところへ行くと斗空も智成くんもホウキを持ってすでに準備していた。
「ちゃんときれいにして来てね」
「でんちゃん任しといて!」
「智成が言うと胡散臭いんだよね~」
「なんでや」
「そうなんだよなぁ」
「でんちゃんまでなんでや!?」
いつもと変わらない光景にくすって笑っちゃう。
これが、居心地よくて。
「屋上行くぞ」
「斗空くんここは三段オチやで、次は斗空くんの番」
「は?何言ってんだ?」
気付けば頬は緩みっぱなしなんだ。
だから迷っちゃった。
でも迷う権利なんて最初からないじゃん。
だってここは臨時の寮なんだもん。
「ねぇみんな、あのね私ね…」
屋上への階段を上がって、鍵を持った智成くんがドアを開ける。ふわーっと涼しい風が入って来て髪が揺れる。
「臨時寮出て行こうと思うんだ」
ここへ来た時から決まってた、私の行く先はここじゃなかった。