激甘バーテンダーは、昼の顔を見せない。
そんなキスを繰り返したのち、東郷さんの手は私の服の中に入ってきた。
手探りで両胸の頂点を弄られ、段々と呼吸も上がっていく。
「西野さん、気構えないで…。俺に全て任せてくれたら大丈夫です」
「はい…」
優しく、丁寧に全身を愛撫する東郷さん。
乱れ、喘ぎ、経験したことのない優しくも激しい行為に、頭がおかしくなりそう。
「綺麗ですね…西野さん…」
ただひらすら夢中で東郷さんを求め…その愛を全身で感じる時間。
満たされる幸福感で胸が熱くなる。
「…ちょっと、避妊具…」
「……良いです、東郷さん…」
別に投げやりというわけでは無いけれど。
何だか東郷さんとならどうなっても良いや、という思いが強くなって…。
私は東郷さんの全てを、ありのまま受け入れた。
そんな、激しいその行為の中。
ふと東郷さんが発した言葉あった。
「西條さん…、ずっと…………だった……」
小声すぎて上手く聞き取れなかったけれど。
……今、東郷さん。西條って言った……?
そう思うも、既に理性はどこかへ飛んで行き、脳は物事を考えることを勝手に止める。
そんな言葉についても次第に忘れ、東郷さんがくれる愛に…深く溺れていった。