友梨奈さまの言う通り
☆☆☆
教室を出て歩き始めると後ろを詩乃と直斗のふたりがついてきた。
一定の距離を開けて、決して声はかけてこない。
だけどしっかりと監視されていることがわかる距離感だ。
「あのふたりは友梨奈の洗脳されてる。この前のあれ、どう考えてもおかしいよ」
チョコレートをもらって感動の涙を流していた光景を思い出して絵里香は呟いた。
何日間もなにも食べていなくて、ひさしぶりにチョコレートを食べたのなら涙も出るかもしれない。
だけどそうじゃなかった。
詩乃も直斗も、友梨奈からもらったチョコレートを食べることもせず、ただただ感動していた。
「わかってる」
早希は前を向いて歩きながら答えた。
そのまま職員用の下駄箱へやってくる。
ここも生徒用の下駄箱と同じで蓋付きのものが並んでいる。
教室を出て歩き始めると後ろを詩乃と直斗のふたりがついてきた。
一定の距離を開けて、決して声はかけてこない。
だけどしっかりと監視されていることがわかる距離感だ。
「あのふたりは友梨奈の洗脳されてる。この前のあれ、どう考えてもおかしいよ」
チョコレートをもらって感動の涙を流していた光景を思い出して絵里香は呟いた。
何日間もなにも食べていなくて、ひさしぶりにチョコレートを食べたのなら涙も出るかもしれない。
だけどそうじゃなかった。
詩乃も直斗も、友梨奈からもらったチョコレートを食べることもせず、ただただ感動していた。
「わかってる」
早希は前を向いて歩きながら答えた。
そのまま職員用の下駄箱へやってくる。
ここも生徒用の下駄箱と同じで蓋付きのものが並んでいる。