友梨奈さまの言う通り
「正座に決まってんでしょ。誰の前だと思ってんの」
詩乃の激が飛んですぐに正座に座り直す。

コンクリートはヒヤリとつめたくて硬い。
友梨奈はその様子を面白そうに眺めている。

「今日の午前中はここで俺たちがお前に授業をしてやる」
直斗は一歩前に出て行った。

「授業……?」
思わぬ展開に早希は目を見開いた。

こんなところでこの人達がどんな授業をするというのか、まさか普通の授業とは思えない。
「友梨奈さまがどれだけすばらしいか、教えてあげる」

詩乃がうっとりとした表情でつぶやく。
< 140 / 167 >

この作品をシェア

pagetop