エリート消防士は揺るがぬ熱情で一途愛を貫く~3か月限定の妻なのに愛し囲われました~
(身体に関しては、多分、いや絶対に……晴馬のほうが綺麗だと思う)

 さすがに言葉にはしなかったけれど、美月の予感はすぐに確信に変わった。ばさりとTシャツを脱ぎ捨てた晴馬の上半身は彫刻のように美しくて……あまりの色気に頭がクラクラする。そして、その逞しい身体が美月をきつく抱きすくめる。

(晴馬、温かいな)

 素肌を重ねる感触は信じられないほどに心地よくて、美月から理性と羞恥心を奪っていく。大きな手が脇腹を撫であげ、背中に回る。下着のホックが外れ、するりと肩から脱がされた。晴馬の唇が鎖骨から胸元へと落ちていく。焦らすように、舌先が頂の周囲を舐めあげた。

「んっ、ふぅ」

 切なくて、もどかしくて、胸の中心がじんわりと熱くなった。

「は、晴馬っ」

 耐えきれずに彼を呼ぶ。美月の胸の上にあった彼の顔がこちらを向く。Sっ気のある瞳がふっと細められる。

「――美月の顔、ものすごくとろけてる」
「えっ、だ、だって」

 彼の手が伸びてきて、頬をさらりと撫でられる。優しい手つきなのに、背筋がぞくりと震えた。

「やらしくて……かわいい」
「は、るま。――んんっ」

 胸の先端を彼がそっと口に含む。唇全体で吸いあげて、舌先で転がして……。彼の口内で、美月のそこはピンッと硬さを増す。
 片方は唇で、もう一方は指先でコロコロともてあそばれる。

「や、あ、あぁっ」
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