エリート消防士は揺るがぬ熱情で一途愛を貫く~3か月限定の妻なのに愛し囲われました~
 痺れるように甘い刺激に、美月の嬌声は大きくなるばかり。

(どうしよう。晴馬に触れられると、信じられないほどに気持ちがよくて……)

「ダメ。頭が真っ白になりそう」

 息を絶え絶えに訴えるけれど、晴馬は嬉しそうにほほ笑むだけだ。

「それでいいよ。俺だけ見て、俺だけ感じて」

 彼の瞳に、これまで知らなかった独占欲がにじんでいた。彼は強く強く、美月の身体をかき抱く。

「今夜は、俺だけのものになってよ」

 晴馬の顔が近づいてきて、もう一度唇を合わせた。舌が激しく絡み合う熱すぎるキス。息もできないほどの情熱に溺れそうになる。

「晴馬」

 彼のまっすぐな髪に指を差し入れて、すごく近い場所にある瞳を見つめた。そして、正直な思いを伝える。

「今夜だけじゃなくて……ずっと晴馬だけのものにして」

 晴馬の瞳が驚いたように見開かれる。それから、顔をクシャリとして笑った。

「そんな反則級のかわいい台詞……俺のほうが先に理性が飛びそう」

 彼の身体がより一層熱くなる。

 全身に注がれるキスと意地悪に美月を昂らせる指先。晴馬の大きな手が脇腹から内ももへすべり落ちた。すでにしっとりと潤っている秘部を指先がかすめていく。

「や、あんっ」

 入口を軽くこすられただけで、そんな声が漏れるほどにそこは敏感になっていた。とろりと蜜があふれて、晴馬の指先を濡らす。
 美月は晴馬の視線から逃れるように顔を横に向けた。
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