エリート消防士は揺るがぬ熱情で一途愛を貫く~3か月限定の妻なのに愛し囲われました~
「ダクト火災は大惨事になりやすいんだが、あの店は火災時のマニュアルなどもしっかりしていたから迅速な対応ができたんだ」
「へぇ、やっぱり備えておくって大事なんだ」
ホテルでもしつこいほどにやっている防災訓練は無駄にはならないということか。
「でも、せっかくの飲み中に急遽仕事になって、災難だったね」
仕事終わりにそれでは、残業したも同然だろう。晴馬は苦笑する。
「まぁな。けど、人を助けたくてこの仕事を選んだわけだし、火事を見つけてしまったらオンでもオフでも関係ない」
きっぱりと言い切る彼はすごくかっこよかった。まじまじと見つめていたら、彼が視線に気づいたようだ。
「なに?」
「……うん。当たり前だけど、晴馬も大人の男性になったんだなぁって」
少し一緒にいただけで、ポンポンと気兼ねなく言い合える関係に戻れていた。彼がそうしてくれたので、美月もあの頃のまま彼を『晴馬』と呼んだ。
「想像よりかっこよくなってて、ちょっと驚いたよ」
おどけた感じに美月が言うと、彼はかつてを思わせる自信家な笑みを浮かべる。
「惚れた?」
まっすぐにこちらを射貫く眼差し、不覚にもドキッとしてしまった。動揺をごまかすように美月は早口になる。
「……全然。その自意識過剰なとこは昔のままだね」
「そっちこそ。あいかわらず素直じゃないな」
「へぇ、やっぱり備えておくって大事なんだ」
ホテルでもしつこいほどにやっている防災訓練は無駄にはならないということか。
「でも、せっかくの飲み中に急遽仕事になって、災難だったね」
仕事終わりにそれでは、残業したも同然だろう。晴馬は苦笑する。
「まぁな。けど、人を助けたくてこの仕事を選んだわけだし、火事を見つけてしまったらオンでもオフでも関係ない」
きっぱりと言い切る彼はすごくかっこよかった。まじまじと見つめていたら、彼が視線に気づいたようだ。
「なに?」
「……うん。当たり前だけど、晴馬も大人の男性になったんだなぁって」
少し一緒にいただけで、ポンポンと気兼ねなく言い合える関係に戻れていた。彼がそうしてくれたので、美月もあの頃のまま彼を『晴馬』と呼んだ。
「想像よりかっこよくなってて、ちょっと驚いたよ」
おどけた感じに美月が言うと、彼はかつてを思わせる自信家な笑みを浮かべる。
「惚れた?」
まっすぐにこちらを射貫く眼差し、不覚にもドキッとしてしまった。動揺をごまかすように美月は早口になる。
「……全然。その自意識過剰なとこは昔のままだね」
「そっちこそ。あいかわらず素直じゃないな」