エリート消防士は揺るがぬ熱情で一途愛を貫く~3か月限定の妻なのに愛し囲われました~
互いの休みが重なった木曜日の夕刻。
晴馬の運転するシルバーグレーのイタリア車が颯爽と東京の街を走り抜けていく。助手席の座り心地は抜群で、内装にも重厚感が漂う。こんな高級車に乗るのは初めてなので、美月はなんだか落ち着かなくてソワソワしていた。
隣でハンドルを握る晴馬は白いカットソーにネイビーのジャケット、同色のパンツ。シンプルで大人っぽいファッションはスタイルのいい彼にすごく似合う。
高級車の運転席という場所は、彼がもともと持っている育ちのよい、ノーブルな雰囲気をますます際立たせていた。
(私も……綺麗めの服を選んでおいてよかった)
小さく胸を撫でおろす。今日の美月はブルーデニムみたいな爽やかな色のワンピースに身を包んでいた。胸元はカシュクール、袖には控えめなフリルのついた女性らしいデザインだ。晴馬と比べたら庶民っぽさは隠しきれないだろうけれど、あまりにもチグハグな印象ということもなさそうだ。
「わざわざ家まで迎えに来てくれてありがとう」
お店で直接待ち合わせかと思っていたら、彼は当然のように『迎えに行くから』と言ってくれて少し驚いた。
「これだけ家が近いのに、自分だけ車……とかありえないだろ」
晴馬は目を細めて笑った。彼の目元はシャープな印象で、普通にしていると少し冷たい感じもする。だからこそ、甘く笑んだときは抜群に魅力的だ。
(知ってはいたけど……本当に美形だなぁ)
晴馬の運転するシルバーグレーのイタリア車が颯爽と東京の街を走り抜けていく。助手席の座り心地は抜群で、内装にも重厚感が漂う。こんな高級車に乗るのは初めてなので、美月はなんだか落ち着かなくてソワソワしていた。
隣でハンドルを握る晴馬は白いカットソーにネイビーのジャケット、同色のパンツ。シンプルで大人っぽいファッションはスタイルのいい彼にすごく似合う。
高級車の運転席という場所は、彼がもともと持っている育ちのよい、ノーブルな雰囲気をますます際立たせていた。
(私も……綺麗めの服を選んでおいてよかった)
小さく胸を撫でおろす。今日の美月はブルーデニムみたいな爽やかな色のワンピースに身を包んでいた。胸元はカシュクール、袖には控えめなフリルのついた女性らしいデザインだ。晴馬と比べたら庶民っぽさは隠しきれないだろうけれど、あまりにもチグハグな印象ということもなさそうだ。
「わざわざ家まで迎えに来てくれてありがとう」
お店で直接待ち合わせかと思っていたら、彼は当然のように『迎えに行くから』と言ってくれて少し驚いた。
「これだけ家が近いのに、自分だけ車……とかありえないだろ」
晴馬は目を細めて笑った。彼の目元はシャープな印象で、普通にしていると少し冷たい感じもする。だからこそ、甘く笑んだときは抜群に魅力的だ。
(知ってはいたけど……本当に美形だなぁ)