【短編】虹色に願う放課後
「え、違うの?」
「うん。聞き逃したくない気持ちはあるんだけど、うちのクラスガヤガヤしてるからさ。後ろの席ってのもあって、断片的にしか聞き取れないの。だから授業終わった後、前の席の子にノート見せてもらったりしてる」
あぁ〜……言われてみれば、授業中、時々笑い声が聞こえてたな。
あまりにもうるさいから、途中で先生が注意しに行ってたっけ。まぁ、次の日にはすっかり戻ってたけど。
毎日騒がしい環境の中にいたら、静かな環境に避難したくもなりますよね……。
全教科の確認が終わり、次は英語の勉強に取り組む。
「八雲さんは英語得意?」
「うーん、文系だから数学よりかは点数高いけど、内容によるかな。過去分詞はちょっと苦手」
「俺も。全部違うならまだわかりやすいけど、原形と同じだと頭ごっちゃになるよな。これとか」
「そうそう! もう暗記するしかないよね」
ノートに貼りつけた一覧表を見ながら、声を抑えて盛り上がる。
非科学的なものを信じる彼と、根拠がないと腑に落ちない現実派の私。
正反対な私達の間に共通点が見つかるとは。
「うん。聞き逃したくない気持ちはあるんだけど、うちのクラスガヤガヤしてるからさ。後ろの席ってのもあって、断片的にしか聞き取れないの。だから授業終わった後、前の席の子にノート見せてもらったりしてる」
あぁ〜……言われてみれば、授業中、時々笑い声が聞こえてたな。
あまりにもうるさいから、途中で先生が注意しに行ってたっけ。まぁ、次の日にはすっかり戻ってたけど。
毎日騒がしい環境の中にいたら、静かな環境に避難したくもなりますよね……。
全教科の確認が終わり、次は英語の勉強に取り組む。
「八雲さんは英語得意?」
「うーん、文系だから数学よりかは点数高いけど、内容によるかな。過去分詞はちょっと苦手」
「俺も。全部違うならまだわかりやすいけど、原形と同じだと頭ごっちゃになるよな。これとか」
「そうそう! もう暗記するしかないよね」
ノートに貼りつけた一覧表を見ながら、声を抑えて盛り上がる。
非科学的なものを信じる彼と、根拠がないと腑に落ちない現実派の私。
正反対な私達の間に共通点が見つかるとは。