【短編】虹色に願う放課後
ここが図書室だというのも忘れてはしゃぐ七瀬くん。いそいそとスマホを取り出し、連写し始めた。
自分もバッグからスマホを出して撮影する。
ネットで調べたものよりも若干色は薄いけれど、確かに虹色に色づいている。
ラッキー。いいことありそう。
空にかかる虹を見てそんなふうに感じるように、私も今、心の中でそう呟いた。
「綺麗だね。願い事した?」
「うん、一応。七瀬くんもお願いした?」
「もちろんっ。いっぱい唱えちゃった♪」
語尾を弾ませた無邪気な笑顔。
微笑ましい気持ちになると同時に、ふとよぎる。
もう、終わり……だよね。だって見つけたんだから。
彼の目的は、彩雲を見ること。
連絡先を交換したのも、助っ人の私と情報交換するため。仕事でいう業務連絡のようなもの。
そうだよ、この関係は今日でおしまい。
来週……来月からは自由に過ごせる。
誰にも邪魔されず、大好きな本を心ゆくまで読めるんだ。
もう長いオタトークを聞く必要も──。
自分もバッグからスマホを出して撮影する。
ネットで調べたものよりも若干色は薄いけれど、確かに虹色に色づいている。
ラッキー。いいことありそう。
空にかかる虹を見てそんなふうに感じるように、私も今、心の中でそう呟いた。
「綺麗だね。願い事した?」
「うん、一応。七瀬くんもお願いした?」
「もちろんっ。いっぱい唱えちゃった♪」
語尾を弾ませた無邪気な笑顔。
微笑ましい気持ちになると同時に、ふとよぎる。
もう、終わり……だよね。だって見つけたんだから。
彼の目的は、彩雲を見ること。
連絡先を交換したのも、助っ人の私と情報交換するため。仕事でいう業務連絡のようなもの。
そうだよ、この関係は今日でおしまい。
来週……来月からは自由に過ごせる。
誰にも邪魔されず、大好きな本を心ゆくまで読めるんだ。
もう長いオタトークを聞く必要も──。