【短編】虹色に願う放課後
「すみません邪魔しちゃって。何の本借りるんですか?」
「ビジネス書と、心理学の本と……自己啓発の本を」
本棚から本を1冊抜き取り、手元にある分と合わせて紹介する。
前者の2つは、1年生の頃から愛読しているお気に入りの本。
本当はずっと家に置いておきたいのだが、絶版されているため、月に1回の頻度で借りている。
もう1冊は、図書室の先生におすすめされた本。
こういう類の本は、スピリチュアル要素が含まれていることがあるから、基本的にはあまり読まないんだけど……先生いわく、この本はわりと理にかなっているほう。とのこと。
1つ例を上げるとするなら、玄関は明るく綺麗でいい匂いがするほうがいい。
ま、これは当然よね。暗くて汚くて悪臭がする玄関なんて、誰も寄りつきたいと思わないもの。
こういう感じの内容が多く書かれてるみたいだから、現実派の私でも読めるかなって思ったんだ。
「七瀬くんはどんな本を読むことが多いですか?」
「え?」
「ビジネス書と、心理学の本と……自己啓発の本を」
本棚から本を1冊抜き取り、手元にある分と合わせて紹介する。
前者の2つは、1年生の頃から愛読しているお気に入りの本。
本当はずっと家に置いておきたいのだが、絶版されているため、月に1回の頻度で借りている。
もう1冊は、図書室の先生におすすめされた本。
こういう類の本は、スピリチュアル要素が含まれていることがあるから、基本的にはあまり読まないんだけど……先生いわく、この本はわりと理にかなっているほう。とのこと。
1つ例を上げるとするなら、玄関は明るく綺麗でいい匂いがするほうがいい。
ま、これは当然よね。暗くて汚くて悪臭がする玄関なんて、誰も寄りつきたいと思わないもの。
こういう感じの内容が多く書かれてるみたいだから、現実派の私でも読めるかなって思ったんだ。
「七瀬くんはどんな本を読むことが多いですか?」
「え?」