アンニュイな偽カレに、愛され注意報⚠︎ (短)
「そりゃ時瀬くんと噂になるのは、女子が怖いから避けたいけどさ。でも時瀬くんとは、同じクラスじゃん。話したり、一緒に帰る日があっても、それは当たり前のことでしょ?」
「!」
さっき、私が時瀬くんに言われて嬉しかった言葉を、そのまま返してみる。
『俺たち同じクラスだよね?
なら知ってるの、当たり前じゃん』
上手く使えてたか分からないし、正しく伝わってるかも分からないけど。嬉しいと思った気持ちを、そのまま返してみたかった。でも、なぜか時瀬くんは固まってしまって。
あ、くさいやつって思われたかな?なんて。
そんな心配が、ウズウズと顔に出かけた時。
時瀬くんは「はは」と声に出した後、またくしゃりと笑った。日ごろ見ない砕けた笑顔の連続に、思わず釘付けになってしまう。
「やっぱ沢井さんにお願いして正解だったな」
「私で正解?」
「そう。沢井さん以外じゃダメ。俺が恋を教わるのは、沢井さんしかいないってこと。
ってことで、もう諦めて。
君は今から、俺の彼女だからね」
「!」
ひょうひょうと笑ってるかと思えば、急に真面目になったり。時瀬くんの表情の使い分けに、思わずグラりと心が揺らいだ。
もちろん。本気で好きにならないように、自分で自分に喝を入れたけども。
「!」
さっき、私が時瀬くんに言われて嬉しかった言葉を、そのまま返してみる。
『俺たち同じクラスだよね?
なら知ってるの、当たり前じゃん』
上手く使えてたか分からないし、正しく伝わってるかも分からないけど。嬉しいと思った気持ちを、そのまま返してみたかった。でも、なぜか時瀬くんは固まってしまって。
あ、くさいやつって思われたかな?なんて。
そんな心配が、ウズウズと顔に出かけた時。
時瀬くんは「はは」と声に出した後、またくしゃりと笑った。日ごろ見ない砕けた笑顔の連続に、思わず釘付けになってしまう。
「やっぱ沢井さんにお願いして正解だったな」
「私で正解?」
「そう。沢井さん以外じゃダメ。俺が恋を教わるのは、沢井さんしかいないってこと。
ってことで、もう諦めて。
君は今から、俺の彼女だからね」
「!」
ひょうひょうと笑ってるかと思えば、急に真面目になったり。時瀬くんの表情の使い分けに、思わずグラりと心が揺らいだ。
もちろん。本気で好きにならないように、自分で自分に喝を入れたけども。