言いたいことは山ほどある

「何でじっと見られるんだろうとか、年齢や結婚とか人のこと聞いといて自分は？！って腹立つし意味分かんないことばかりですけど。」

一気に捲し立てたが、ホッと一息つく。

「解決してくれましたし、もうグチグチ言うのは今ので終わりにします。」

羽山さんは表情も変えずに飄々と言った。

「遠慮しなくていいですよ？」

「はい！でも最後にこれだけは。
めっちゃ腹立ちました。」

よしっと気合いを入れ直す。

「僕は山本さんと話してたくて頑張ったんです。」

「へ？」

いきなり何を言われるのか。

「不純な動機ですみません。」

「へ。」

「山本さん、好きです。」

開いた口が塞がらない。
淡々と話す羽山さんについていけない。