言いたいことは山ほどある
「な、何を…」

え、どういうこと…?

「山本さんがうちの会社の担当になられた時、会社の廊下でぶつかったの覚えてますか?」

「え、廊下…?」

羽山さんは笑いながら言う。

「そのとき山本さんのカバンから苺の飴がたくさん出てきて。」

「あ!あのとき!」

「はい、そのときです。そのときから山本さんを目で追うようになって。」

恥ずかしくて俯く。

「山本さんと話してみたくて明デザインの担当にしてもらえるように上司に掛け合いました。」
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