言いたいことは山ほどある
無事打ち合わせが終わり帰ろうとすると

「僕、見送って来ます。」

と羽山さんが立ち上がった。

「いえいえ、大丈夫ですよ。」

「僕も送ります。」

羽山さんにならって臼井さんまでもが歩き出そうとする。

「いえいえ!」

いつも見送ってもらうことなんてないから慌ててしまう。

「羽山さん、この後部長に呼ばれてませんでしたっけ?」

「へ?あ〜。あっ!そうだった。
山本さんすみません。僕はここで失礼します。」

「全然大丈夫ですよ!
羽山さんもここまでで結構です。」

「ありがとうございます。
いや、せっかくですから羽山を。ハハッ」

そう言って豪快に笑う臼井さんに羽山さんは呆れた視線を送った。
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