言いたいことは山ほどある
稲田さんたちのいる事務の前を通り過ぎ、サーツを出た。
「ご親切にありがとうございます。」
「いえ。
山本さん、甘いものお好きですか?」
「へ?あ、はい。」
急に何の話だろうと不思議に思っていると
「これ、もし良かったら。」
羽山さんが差し出したのは一つの飴だった。
「あっ、私この苺飴好きです!」
「良かった。どうぞ。」
「いいんですか?」
「はい。是非。」
受け取る手と羽山さんの手がわずかに触れた。
そして真剣な眼差しで見つめられる。
すると羽山さんはパッと上を向き言った。
「雨上がりましたね。」
「そう、ですね!良かったです。」
今の羽山さんは何だったのか。
それが嘘のように挨拶をし、その場を離れた。
頭の中にあの表情が焼き付く。
「ご親切にありがとうございます。」
「いえ。
山本さん、甘いものお好きですか?」
「へ?あ、はい。」
急に何の話だろうと不思議に思っていると
「これ、もし良かったら。」
羽山さんが差し出したのは一つの飴だった。
「あっ、私この苺飴好きです!」
「良かった。どうぞ。」
「いいんですか?」
「はい。是非。」
受け取る手と羽山さんの手がわずかに触れた。
そして真剣な眼差しで見つめられる。
すると羽山さんはパッと上を向き言った。
「雨上がりましたね。」
「そう、ですね!良かったです。」
今の羽山さんは何だったのか。
それが嘘のように挨拶をし、その場を離れた。
頭の中にあの表情が焼き付く。