捨てられた聖女の復讐〜みんな大っ嫌い、だからすべて壊してあげる〜
もちろんユイナはこの国の王妃になるために必要な知識を身につけていない。
ルールやマナーは追々、覚えさせていけばいい。
今は手元に置いておくことが何よりも重要なのだ。
しかしユイナを婚約者にするにあたって、アシュリーとエルネット公爵家が邪魔だった。
だからユイナの力を理由に、今まで頼らなければならなかったアシュリーの力を偽物にしたのだ。
彼女の力が今まで役に立った事は確かだが、王家はその働き以上の報酬を渡していた。
(今まで強欲だったツケが回ったんだ……!卑しいエルネット公爵家め)
最近になって、令息たちがユイナに近づいてはあの手この手を使って誘惑するようになった。
令嬢たちもユイナを特別扱いして褒め称え、邸に招こうとする。
そしてついには王家やオースティンに隠れて、直接ユイナに交渉してくるようになった。
ユイナは訳もわからずに何でも話してしまうので、今のところ王宮から出ることを防げてはいるが、それには苛立ちを感じていた。
ユイナはオースティンの婚約者であり、王家の許可なしには力を使わせることはできないと言っているにもかかわらず、彼女の力を求める声はひどくなるばかりだ。
ルールやマナーは追々、覚えさせていけばいい。
今は手元に置いておくことが何よりも重要なのだ。
しかしユイナを婚約者にするにあたって、アシュリーとエルネット公爵家が邪魔だった。
だからユイナの力を理由に、今まで頼らなければならなかったアシュリーの力を偽物にしたのだ。
彼女の力が今まで役に立った事は確かだが、王家はその働き以上の報酬を渡していた。
(今まで強欲だったツケが回ったんだ……!卑しいエルネット公爵家め)
最近になって、令息たちがユイナに近づいてはあの手この手を使って誘惑するようになった。
令嬢たちもユイナを特別扱いして褒め称え、邸に招こうとする。
そしてついには王家やオースティンに隠れて、直接ユイナに交渉してくるようになった。
ユイナは訳もわからずに何でも話してしまうので、今のところ王宮から出ることを防げてはいるが、それには苛立ちを感じていた。
ユイナはオースティンの婚約者であり、王家の許可なしには力を使わせることはできないと言っているにもかかわらず、彼女の力を求める声はひどくなるばかりだ。