捨てられた聖女の復讐〜みんな大っ嫌い、だからすべて壊してあげる〜
扉の外から声をかけてみるものの反応は薄く、拒絶されているように思えた。
以前は喜んでいたドレスも宝石もお菓子もぬいぐるみも「いらない」と言うだけで顔も見せてくれない。
数ヶ月前まではユイナと婚約して幸せの絶頂にいたはずだった。
知らない間に、最悪の場所まで転がり落ちていた。
(……何故、こんなことになったんだ)
真っ赤な唇で笑うアシュリーの姿が脳内に焼き付いて離れない。
まるで呪いのようだと思った。
ユイナとうまくいっている時には気にもならなかったアシュリーの存在が、今ではオースティンの中でどんどんと大きくなっていく。
アシュリーはオースティンといた時よりも、ずっと幸せそうだった。
あまりの苛立ちに頭を掻きむしる。
(俺が、俺があの女を捨てたはずなのにっ……!)
ギルバートは、あんなにも幸せそうにアシュリーと共にいる。
互いを愛おしい存在だと見せつけるように、アシュリーと体を密着させて嬉しそうに笑みを浮かべていた。
それなのにオースティンはアシュリーを失ってから病は再発してユイナの力は一時的になり、彼女との関係もうまくいっていない。
以前は喜んでいたドレスも宝石もお菓子もぬいぐるみも「いらない」と言うだけで顔も見せてくれない。
数ヶ月前まではユイナと婚約して幸せの絶頂にいたはずだった。
知らない間に、最悪の場所まで転がり落ちていた。
(……何故、こんなことになったんだ)
真っ赤な唇で笑うアシュリーの姿が脳内に焼き付いて離れない。
まるで呪いのようだと思った。
ユイナとうまくいっている時には気にもならなかったアシュリーの存在が、今ではオースティンの中でどんどんと大きくなっていく。
アシュリーはオースティンといた時よりも、ずっと幸せそうだった。
あまりの苛立ちに頭を掻きむしる。
(俺が、俺があの女を捨てたはずなのにっ……!)
ギルバートは、あんなにも幸せそうにアシュリーと共にいる。
互いを愛おしい存在だと見せつけるように、アシュリーと体を密着させて嬉しそうに笑みを浮かべていた。
それなのにオースティンはアシュリーを失ってから病は再発してユイナの力は一時的になり、彼女との関係もうまくいっていない。