捨てられた聖女の復讐〜みんな大っ嫌い、だからすべて壊してあげる〜
ついに痺れを切らして、サルバリー王国から逃げるようにペイスリーブ王国の王城へ父と母と共に足を運んだ。
急いで事情を説明して「今すぐにアシュリーに会わせてくれ」と頼むが、中から出てきた執事が抑揚のない声で「ギルバート殿下とアシュリー様は公務で出かけております」と言うだけだった。
もしかしたら嘘をついているのかもしれないと、引き下がるわけにもいかず、アシュリーに頼みたいことがあるんだと命令するものの、表情一つ動かさずに「いつ戻るか、我々は聞かされておりません」と繰り返し答えるだけだった。
こんな所でずっと騒ぎ続けるわけにもいかずに、仕方なく一度馬車へと戻る。
今のオースティンの状況では何度もペイスリーブ王国に行き来することはできない。
医師のカルゴがついてるとはいえ、これ以上は危険だと言った。
それにここに来るまで魔獣の脅威に晒されて何人かの騎士が戦ったがまったく歯が立たなかった。
サルバリー王国が魔獣によってぐちゃぐちゃに荒らされる様をこの目で見ることになった。
(なんてタイミングの悪さなんだ。そもそもアシュリーが手紙の返信を寄越さないからこんなことになったんだっ)
ギルバートとアシュリーは仲良く公務に行って、オースティンはユイナを失い病は進行し続けて立ち上がれないほどの高熱に魘されている。
急いで事情を説明して「今すぐにアシュリーに会わせてくれ」と頼むが、中から出てきた執事が抑揚のない声で「ギルバート殿下とアシュリー様は公務で出かけております」と言うだけだった。
もしかしたら嘘をついているのかもしれないと、引き下がるわけにもいかず、アシュリーに頼みたいことがあるんだと命令するものの、表情一つ動かさずに「いつ戻るか、我々は聞かされておりません」と繰り返し答えるだけだった。
こんな所でずっと騒ぎ続けるわけにもいかずに、仕方なく一度馬車へと戻る。
今のオースティンの状況では何度もペイスリーブ王国に行き来することはできない。
医師のカルゴがついてるとはいえ、これ以上は危険だと言った。
それにここに来るまで魔獣の脅威に晒されて何人かの騎士が戦ったがまったく歯が立たなかった。
サルバリー王国が魔獣によってぐちゃぐちゃに荒らされる様をこの目で見ることになった。
(なんてタイミングの悪さなんだ。そもそもアシュリーが手紙の返信を寄越さないからこんなことになったんだっ)
ギルバートとアシュリーは仲良く公務に行って、オースティンはユイナを失い病は進行し続けて立ち上がれないほどの高熱に魘されている。