捨てられた聖女の復讐〜みんな大っ嫌い、だからすべて壊してあげる〜
「何を驚いているのですか?その許可を出したのは国王陛下ですぞ……?」
「う、うむ。わかっている……!」
宰相は怪訝な面持ちで父を見ている。
確かに契約書には自分が押した判があった。
あの時はユイナを手に入れて、父もオースティンもロイスやアシュリーなどどうでもいいと思っていた。
父は震える手で書類を置いた後に誤魔化すように咳払いをする。
頭にはアシュリーに頼り、国を立て直すことしか考えられないようになっていた。
「ペイスリーブ王国に正式に許可をとれ!アシュリーに会わせろとな」
「……かしこまりました」
「今度は逃がさないようにせねば!時間はないっ」
父の言葉が聞こえないほどにオースティンは憔悴していた。
それから数日後、オースティンの症状は急激に悪化していくことになる。
父や母は居ても立っても居られなくなりアシュリーに何度も何度も手紙を送り続けた。
ペイスリーブ王国とのやりとりを続けて、なんとかギルバート同席の元、アシュリーに会う許可をとることができた。
結局、アシュリーに会うまで一ヶ月もの時間を要した。
オースティンを連れてペイスリーブ王国に向かう。
以前は許可もなかったため、門前払いだったが今回は門が開いた。
「う、うむ。わかっている……!」
宰相は怪訝な面持ちで父を見ている。
確かに契約書には自分が押した判があった。
あの時はユイナを手に入れて、父もオースティンもロイスやアシュリーなどどうでもいいと思っていた。
父は震える手で書類を置いた後に誤魔化すように咳払いをする。
頭にはアシュリーに頼り、国を立て直すことしか考えられないようになっていた。
「ペイスリーブ王国に正式に許可をとれ!アシュリーに会わせろとな」
「……かしこまりました」
「今度は逃がさないようにせねば!時間はないっ」
父の言葉が聞こえないほどにオースティンは憔悴していた。
それから数日後、オースティンの症状は急激に悪化していくことになる。
父や母は居ても立っても居られなくなりアシュリーに何度も何度も手紙を送り続けた。
ペイスリーブ王国とのやりとりを続けて、なんとかギルバート同席の元、アシュリーに会う許可をとることができた。
結局、アシュリーに会うまで一ヶ月もの時間を要した。
オースティンを連れてペイスリーブ王国に向かう。
以前は許可もなかったため、門前払いだったが今回は門が開いた。