捨てられた聖女の復讐〜みんな大っ嫌い、だからすべて壊してあげる〜
アシュリーはクスクスと小さく笑っている。
国王達はループ伯爵の話を思い出していた。
やはりアシュリーはずっと治療をさせられていたことで恨みを募らせていたのだろうか。
「わたくしはあの二人にとって、ただの金儲けの道具でした。王家にとっても、わたくしとユイナ様は道具でしかなかった……そうですよね?」
「な、にを……言って」
「ユイナ様はとても素敵な方でしたわ。オースティン殿下のために力を強めたいから何か方法がないのか……お二人の婚約披露パーティーの日にわたくしに一生懸命聞いておりました」
「まっ、まさかユイナが……!?」
「ただ利用されているだけとも知らずに可哀想に……」
ユイナはオースティンの中で我儘で厄介な娘だった。
言うことは聞かないし、オースティンを困らせてばかりだった。
けれどユイナはユイナなりにオースティンのことを考えて動いていたようだ。
しかしいなくなった今では謝罪もすることができない。
もう何もかもが手遅れだった。
「まさかユイナのことを何か知っているのか?」
父が震え声でアシュリーに問いかける。
オースティンもアシュリーが何かを知っているのではないかとそう思った。
国王達はループ伯爵の話を思い出していた。
やはりアシュリーはずっと治療をさせられていたことで恨みを募らせていたのだろうか。
「わたくしはあの二人にとって、ただの金儲けの道具でした。王家にとっても、わたくしとユイナ様は道具でしかなかった……そうですよね?」
「な、にを……言って」
「ユイナ様はとても素敵な方でしたわ。オースティン殿下のために力を強めたいから何か方法がないのか……お二人の婚約披露パーティーの日にわたくしに一生懸命聞いておりました」
「まっ、まさかユイナが……!?」
「ただ利用されているだけとも知らずに可哀想に……」
ユイナはオースティンの中で我儘で厄介な娘だった。
言うことは聞かないし、オースティンを困らせてばかりだった。
けれどユイナはユイナなりにオースティンのことを考えて動いていたようだ。
しかしいなくなった今では謝罪もすることができない。
もう何もかもが手遅れだった。
「まさかユイナのことを何か知っているのか?」
父が震え声でアシュリーに問いかける。
オースティンもアシュリーが何かを知っているのではないかとそう思った。