捨てられた聖女の復讐〜みんな大っ嫌い、だからすべて壊してあげる〜
「アシュリーはこれからどうするんだい?」
「わたくし、今日から〝悪い子〟になるわ」
「そうか、アシュリーは悪い子になるんだね」
ギルバートは目を細めて、柔らかい笑みを浮かべている。
「僕が君の願いを叶えるよ」
「……!」
ギルバートの言葉にアシュリーは顔を上げた。
「ギルバート殿下がわたくしの願いを叶えてくださるの?」
アシュリーの問いかけにギルバートは大きく頷いた。
「僕は君が好きなんだ。アシュリー」
アシュリーはギルバートの言葉に大きく目を見開いた。
まさかギルバートがアシュリーに好意を寄せているとは夢にも思わなかった。
そんな素振りを今まで見せたことはないと思いつつも、もしかしてロイスと共にエルネット公爵邸にやってきたことに意味があるのだとしたら……。
ますますギルバートが何を考えているかわからない。
しかし復讐を決意したアシュリーはギルバートの願いを叶えるだろう。
無知でひ弱なアシュリーには力が必要だ。
それがたとえ誰であったとしてもアシュリーは目の前に伸ばされた手を取るしかない。
それが自身を差し出すことになったとしても叶えられるのならば安いものではないか。
「わたくし、今日から〝悪い子〟になるわ」
「そうか、アシュリーは悪い子になるんだね」
ギルバートは目を細めて、柔らかい笑みを浮かべている。
「僕が君の願いを叶えるよ」
「……!」
ギルバートの言葉にアシュリーは顔を上げた。
「ギルバート殿下がわたくしの願いを叶えてくださるの?」
アシュリーの問いかけにギルバートは大きく頷いた。
「僕は君が好きなんだ。アシュリー」
アシュリーはギルバートの言葉に大きく目を見開いた。
まさかギルバートがアシュリーに好意を寄せているとは夢にも思わなかった。
そんな素振りを今まで見せたことはないと思いつつも、もしかしてロイスと共にエルネット公爵邸にやってきたことに意味があるのだとしたら……。
ますますギルバートが何を考えているかわからない。
しかし復讐を決意したアシュリーはギルバートの願いを叶えるだろう。
無知でひ弱なアシュリーには力が必要だ。
それがたとえ誰であったとしてもアシュリーは目の前に伸ばされた手を取るしかない。
それが自身を差し出すことになったとしても叶えられるのならば安いものではないか。