七日目の恋 ダリウスとリセ・改訂版・魔法の恋の行方シリーズ
補佐官の苦悩
七日目の恋
ダリウスとリセ・魔法の恋の行方シリーズ・改訂版
<冥府の王宮・補佐官の執務室>
「さて、ダリウス・エグモントの・・・現世での護衛を誰にするか・・・」
白髪交じりの獄界の補佐官は、
人事の事で悩んでいた。
机の上には<候補者の写真付き履歴書>が、山ほど積んである。
子鬼の女秘書が、ファイルにはさんだ書類を、豊満な胸に抱きしめるように持って来た。
「ダリウス様の護衛候補です。
検索の条件を、広げてはみたのですが・・・
取りあえず適任者の書類です・・」
補佐官は眼鏡をはずし、<頭痛が出そうだ>というように額にしわをよせた。
もともと彼は神経質であり、
通常から額のしわが深いが、今回は額に血管が浮き出た。
子鬼娘は身をかがめて、補佐官のデスクに書類を置いたが、
補佐官が、自分の胸の谷間に目もくれないので、不機嫌な顔をした。
ダリウスとリセ・魔法の恋の行方シリーズ・改訂版
<冥府の王宮・補佐官の執務室>
「さて、ダリウス・エグモントの・・・現世での護衛を誰にするか・・・」
白髪交じりの獄界の補佐官は、
人事の事で悩んでいた。
机の上には<候補者の写真付き履歴書>が、山ほど積んである。
子鬼の女秘書が、ファイルにはさんだ書類を、豊満な胸に抱きしめるように持って来た。
「ダリウス様の護衛候補です。
検索の条件を、広げてはみたのですが・・・
取りあえず適任者の書類です・・」
補佐官は眼鏡をはずし、<頭痛が出そうだ>というように額にしわをよせた。
もともと彼は神経質であり、
通常から額のしわが深いが、今回は額に血管が浮き出た。
子鬼娘は身をかがめて、補佐官のデスクに書類を置いたが、
補佐官が、自分の胸の谷間に目もくれないので、不機嫌な顔をした。
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