七日目の恋 ダリウスとリセ・改訂版・魔法の恋の行方シリーズ
リセは、ローブの裾に注意を払いながら、指示された部屋の前で止まった。
そこは扉がすでに開いていたが、
天蓋付きの大きなベッドが中央にある、豪華な部屋だった。

ベッドに上半身裸の男が、寝そべっている。

そして床のじゅうたんには、リセの履歴書が散らばっていた。

「失礼します。今度担当させていただきます。
リセ・ガルニエと申します」

リセは部屋に入らず、入り口で頭を下げた。

「こっちに来い」

再度指示がでたので、
リセは毛足が長く、歩くたびに足首まで埋もれてしまうような絨毯を進んだ。
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