七日目の恋 ダリウスとリセ・改訂版・魔法の恋の行方シリーズ
視線が合った時、ダリウスの口角が上がり、ふっと笑ったので、リセはあわてて前に集中した。

ホテルの駐車場に着くと、リセはすぐに車を降り、エレベーターを呼ぶために、ホールへ走っていった。

エレベーター内でも、キスは繰り返されていた。

リセはボタン操作のため、二人に背中を向けていたが・・・
狭い空間では、女のつけている香水が嫌でも鼻につく。

二人が部屋に入れば、リセは解放されるのだ。

心は<あと少し>と、カウントダウンの数値がチカチカ光っていた。

エレベーターが最上階につくと、リセは体をできるだけ壁につけて、扉を軽く抑え

「どうぞ・・」
と声をかけた。

二人が部屋に入るのか・・・と、思いきや、扉の前で抱き合ってまた、ディープキスが始まった。

ダリウスの手は女性の腰に、もう片方は豊かな胸に当てられている。

女性の片足は、ダリウスの足に絡みついていた。

< 16 / 92 >

この作品をシェア

pagetop