七日目の恋 ダリウスとリセ・改訂版・魔法の恋の行方シリーズ
<ああ、もう!!!なぜ・・部屋にはいらないのか!!!!!>

もう少しで勤務が終わるのに・・

なんで目の前で<こんなの>を見せつけられるのか・・・

普段は、感情の起伏を見せないようにしているリセだが・・・

さすがに疲れもでていたのだろう・・・
二人を自分の視界に入らないように、少しだけ体の向きを変えた時だった。

ヒュン・・・ツ、ドッ

ダガーナイフが、リセの頬の脇ギリギリで通り過ぎて、廊下の壁に刺さった。

リセは息を呑み・・凍りついた。

ダリウスは別のナイフを片手に、リセを睨み付けていた。

「俺を見ろ!」
ダリウスが命令した。

その瞳は、黄金の中に紅蓮の炎が燃え上がるような煌めきが走った。

ダリウスは女から離れて、リセのすぐ脇に刺さっているナイフを壁から引き抜いた。

「仕事をさぼるな!!」

ナイフの先端がリセに向けられた。
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