七日目の恋 ダリウスとリセ・改訂版・魔法の恋の行方シリーズ
そう言い放つと、
ダリウスは何もなかったかのように部屋に入り、
あっけにとられていた女も、慌ててその後に続いた。

バタン・・・
ドアが閉まった。

リセは壁に背をつけたまま、
ずるずるとしゃがみ、崩れ落ちた。

<これはダリウス流、通過儀礼・・もしくは試験なのだ>

合格なのか不合格なのか・・
明日、結果発表されるのだろう。

リセは、壁に手をついて
何とか立ち上がり、下りのエレベーターボタンを押した。

この後の警護担当者へ、
引継ぎの連絡をしなくてはならない。
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