七日目の恋 ダリウスとリセ・改訂版・魔法の恋の行方シリーズ
「う・・ん?」
リセは横向きでまぶたを薄く・・開けた。
指先にはふわりとした羽布団と、ムートンの柔らかな手触り・・・
ベッドで寝ていた!!
リセは羽布団をはねのけて、座り込んだ。
「ここは・・!!」
見回すと
天蓋付きの・・ベッド!!
なぜここに????
ここは確か、寝室で・・
リセは、脳内記憶を巻き戻す努力をしていると、
「起きたのか・・?」
声の主は・・
天蓋から下がるカーテンの隙間から、ダリウスの姿が見えた。
寝室のベッドサイドのカウチで、濃い紫のゆったりとしたローブをはおり、本を膝にこちらを見ている。
「・・・!」
魔女は言葉がでなかった。
ダリウスは再び視線を本に落としたが、リセに聞こえるように
「おまえ、小さいのに・・
結構重いな」
「・・・・・!」