七日目の恋 ダリウスとリセ・改訂版・魔法の恋の行方シリーズ
手・・ああ・・つなぐのか・・
そう言ったのは私だ。

リセはおずおずと、ダリウスの手に自分の手を乗せた。

その手は大きく、剣を扱う人特有の固いたこがある。

少し冷たいように感じたが、
リセの手をしっかり握ってくれた。

ダリウスはサングラスをかけているので、どこに視線をやっているかわからない。

それでも・・・
リセは、戸惑いながらも考えていた。

手の動きは、肘から肩につながるので・・次の行動を予測できる。

ダリウスのナイフ使いは、相当なものだと聞いた。

両手で自由にナイフを扱う事が、できる人なのだろう。

攻撃、接近戦に強い、戦闘能力が高い。

どこに行くのか、リセは手を引かれていたが、ダリウスは突然止まり、四方を見回した。

「湖に行くか」

道は緩くカーブして、湖を一周できるようになっていた。

木々がゆらりと枝を揺らし、
緑が湖面に反射して、まぶしい。
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