七日目の恋 ダリウスとリセ・改訂版・魔法の恋の行方シリーズ
リセは、生まれてからこの方、ボートなんか乗ったことがない。
「俺の手をつかめ」
ダリウスの命令が下ったので、リセはおずおずと自分の手を差し出した。
ボートは揺れたが、リセは何とか座る事ができた。
ダリウスはゆっくりとオールを操作して、漕ぎ始めた。
ボートが滑るように進んでいく。
リセは揺れるのが怖くて、身を固くしてボートの縁を握りしめていた。
魔女は・・泳いだ事がなかったのだ。
水の中で魔力をどの程度、使うことができるのだろうか・・リセは考えを巡らしていた。
「リセ・・突き落としたりしないから、安心しろ」
ダリウスがからかうように声をかけた。
「はい・・」
水面がキラキラ揺れて光る。
風が吹くと、その痕跡は幾重にも波紋を描き、消えていく。
ようやくリセにも余裕が出て、正面のダリウスを見る事ができた。
サングラスの彼は・・
なぜか楽しそうに見えた。
「俺の手をつかめ」
ダリウスの命令が下ったので、リセはおずおずと自分の手を差し出した。
ボートは揺れたが、リセは何とか座る事ができた。
ダリウスはゆっくりとオールを操作して、漕ぎ始めた。
ボートが滑るように進んでいく。
リセは揺れるのが怖くて、身を固くしてボートの縁を握りしめていた。
魔女は・・泳いだ事がなかったのだ。
水の中で魔力をどの程度、使うことができるのだろうか・・リセは考えを巡らしていた。
「リセ・・突き落としたりしないから、安心しろ」
ダリウスがからかうように声をかけた。
「はい・・」
水面がキラキラ揺れて光る。
風が吹くと、その痕跡は幾重にも波紋を描き、消えていく。
ようやくリセにも余裕が出て、正面のダリウスを見る事ができた。
サングラスの彼は・・
なぜか楽しそうに見えた。