七日目の恋 ダリウスとリセ・改訂版・魔法の恋の行方シリーズ
魔女の武器
ボート小屋の脇には、いくつかの屋台が出ていた。
「腹が減ったな・・何か食うか・・」
ダリウスは先に歩き、屋台のメニューを確認してから
「コーヒーとホットドックを・・・お前はなにがいい?」
ダリウスは振り返って、リセの顔を見た。
そもそも護衛が、主人と一緒に食べる事はないのだが・・・
「あの、コーヒーとシナモンロールを・・ありがとうございます」
リセの<シナモンロール>と聞いた時、ダリウスは微かに笑ったように見えた。
湖のほとりのベンチで、二人は並んで座った。
風が吹き抜け、鳥のさえずりが、時折聞こえた。