七日目の恋 ダリウスとリセ・改訂版・魔法の恋の行方シリーズ

魔女、ホラーハウスで大パニック



「さて、次は・・」
ダリウスは周囲を見回した。

午後の遊園地は多くの子ども連れでにぎわい、明るい雰囲気に満ちていた。

色とりどりの風船売りや大きな観覧車、美しい木馬のメリーゴーランド。

サーカスのテント前には、開演前なのか、多くの人々が列をなしている。

ポップコーンの匂いと陽気な音楽、あふれる色彩、
そして人の多さに、リセは圧倒され動けなくなっていた。

なにしろ遊園地に来るのは、初めてだったからだ。

それに、どこから攻撃されるのか、ポイントの予測がつかない。

キョロキョロして、落ち着きがないリセに、ダリウスが苦笑ぎみに声をかけた。

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