七日目の恋 ダリウスとリセ・改訂版・魔法の恋の行方シリーズ
「おい・・手をつなぐのだろう」

ダリウスが先に言ってくれたので、リセはおずおずとその手を握った。

「ああ、あそこがいいな」

ダリウスが目をつけたのは<ホラーハウス・お化け屋敷>だった。

「よし!入ろう!」

「え・・・」

リセが拒否の意味を込めて、ダリウスの手を力をこめて握った。

「ダリウス様、この場所は危険が・・」

「お前は俺を守れるんだろう・・なら、いいじゃないか」

ダリウスは、おもしろがるように正論を吐いた。

「ううう・・」

リセは返事もできず、ダリウスに引っ張られるようにホラーハウスの扉をくぐった。

中は暗い・・
ダリウスの手だけが頼みの綱のように感じる。

先ではキャー・・キャー、悲鳴が上がっていた。

その時、
いきなりリセの目の前の天井から<骸骨、それも長い髪の毛付き>が、さかさまにぶらさがって落ちて来た。

「ギャァー・・・」
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