七日目の恋 ダリウスとリセ・改訂版・魔法の恋の行方シリーズ
薬草の分量を間違えた時、
罰として、祖母はリセを地下室に閉じ込めた。

それだけではない、魔法で大蛇やオオカミ、ドラゴンなどの幻影をリセに見せて脅したのだ。

「地下室には、毒蛇のアルコール漬けとか、たくさんの動物の死体が入った瓶がならんでいて、
そこにはスズメバチの巣もあって・・死ぬほど怖くて・・」

リセは大きく深呼吸して、首を横に振った。

もう、それは過去の事で・・
だが、思い出すと、呼吸が苦しく冷や汗が出る。

「すみません。ご迷惑をおかけしました」

リセはハンカチで口を覆いながら、再度頭を下げた。

口を覆っていないと、色々な感情が飛び出て、収集がつかなくなりそうだったからだ。

「もう帰る時間か・・」

そう言って、ダリウスは腕時計を確認し、立ち上がったので、リセもつられて立ち上がった。

が、足首に激痛が走った。
「いた・・っ」

そのままベンチに座り込み、かかとを押さえた。
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