七日目の恋 ダリウスとリセ・改訂版・魔法の恋の行方シリーズ
「体の調子はどうかね・・相変わらずかな?」

リセは少しうつむいて、困ったように唇をかんだ。

「はい・・みなさんにご迷惑をおかけするので、今月でここを退職する予定なのです・・」

「そうか・・君のように優秀な人材は・・・残念だが」

「お仕事にも、支障がでてしまうので・・」
補佐官とリセは、それぞれの思いがあり、黙り込んだ。

しばらくして、補佐官が口を開いた。
「確か君は、護衛の仕事をしていた経験があったな」

補佐官が履歴書に目をやり、確認すると

「はい、要人の奥様やお嬢様です。短期間ではありますが、やっていました。」

補佐官が続けた。
「そうか。経験があるなら問題はないだろう。
明日から1週間だけ、ある方の護衛をやってもらいたい」

「1週間ですか・・」

突然の条件提示に、リセはすぐに手帳を取り出して、何か確認している。
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