七日目の恋 ダリウスとリセ・改訂版・魔法の恋の行方シリーズ
魔女、迫られる!
今日は最終日だ。
リセは昨日の事はとにかく、
最後まできちんと仕事をしようと考えていた。
その前に、まずスカンク玉を取り返さねばならない。
指定された時間。
ホテルの最上階の扉の前に立った時、リセの指が緊張で、パーカーを入れたビニール袋に食い込んだ。
廊下には有名ブランドのロゴの入った大きなトランクがいくつも並べてある。
出国の準備を、始めている事がうかがわれた。
ドアチャイムを鳴らすと、いつもの執事が扉を開けた。
リセは、まず小切手を執事に差し出した。
「おはようございます。
昨日、この小切手をいただきましたが、
規定で金品の授受は禁止されていますので、お返しいたします」
執事は小切手を確認すると、受け取った。
「あと、これも・・」
リセはパーカーの入っている紙袋も差し出した。
「これは昨日お借りしたものです。クリーニングに出してあります」
「ほう・・そうですか」
不審げに執事が、紙袋を受け取った。
「来たか」
ダリウスが寝室から出て来た。
いつもの通り・・・ではなく、
大きな薔薇の花束を持ち、スーツ姿だ。
「すぐに出るぞ」
リセは昨日の事はとにかく、
最後まできちんと仕事をしようと考えていた。
その前に、まずスカンク玉を取り返さねばならない。
指定された時間。
ホテルの最上階の扉の前に立った時、リセの指が緊張で、パーカーを入れたビニール袋に食い込んだ。
廊下には有名ブランドのロゴの入った大きなトランクがいくつも並べてある。
出国の準備を、始めている事がうかがわれた。
ドアチャイムを鳴らすと、いつもの執事が扉を開けた。
リセは、まず小切手を執事に差し出した。
「おはようございます。
昨日、この小切手をいただきましたが、
規定で金品の授受は禁止されていますので、お返しいたします」
執事は小切手を確認すると、受け取った。
「あと、これも・・」
リセはパーカーの入っている紙袋も差し出した。
「これは昨日お借りしたものです。クリーニングに出してあります」
「ほう・・そうですか」
不審げに執事が、紙袋を受け取った。
「来たか」
ダリウスが寝室から出て来た。
いつもの通り・・・ではなく、
大きな薔薇の花束を持ち、スーツ姿だ。
「すぐに出るぞ」