七日目の恋 ダリウスとリセ・改訂版・魔法の恋の行方シリーズ
ダリウスが・・迫ってくる。
唇が触れる寸前だった。
魔女は目をぎゅっとつぶって、大声で叫んだ。
「キスした事なんて!!ないんですぅ!!」
「は・・?」
ダリウスが大きく目を見開いて、面食らった顔をした。
リセは目をつぶったまま、早口で魔術呪文を唱えるように言い続けた。
「私、キス、ないです!・・
だから・・うまくできないです!!」
キスが無理と言ったら、次はスカンク玉を食べろと命令するのだろうか・・
もし、そうなったら時間魔法を使おうと、リセが決意した瞬間、
体にかかった重さが、ふと消えた。
両手首も解放された。
ダリウスはソファーに座り、体を丸くして横になっているリセの姿を見ていた。
魔女は両手で顔を覆って、体を震わせていた。
「悪かった・・ちょっと、からかっただけなのだが」
ダリウスは首を傾げて、
額にかかった長めの前髪を、罰が悪そうにかきあげた。
唇が触れる寸前だった。
魔女は目をぎゅっとつぶって、大声で叫んだ。
「キスした事なんて!!ないんですぅ!!」
「は・・?」
ダリウスが大きく目を見開いて、面食らった顔をした。
リセは目をつぶったまま、早口で魔術呪文を唱えるように言い続けた。
「私、キス、ないです!・・
だから・・うまくできないです!!」
キスが無理と言ったら、次はスカンク玉を食べろと命令するのだろうか・・
もし、そうなったら時間魔法を使おうと、リセが決意した瞬間、
体にかかった重さが、ふと消えた。
両手首も解放された。
ダリウスはソファーに座り、体を丸くして横になっているリセの姿を見ていた。
魔女は両手で顔を覆って、体を震わせていた。
「悪かった・・ちょっと、からかっただけなのだが」
ダリウスは首を傾げて、
額にかかった長めの前髪を、罰が悪そうにかきあげた。