七日目の恋 ダリウスとリセ・改訂版・魔法の恋の行方シリーズ
建物脇に小道があり、その奥に小さな礼拝堂らしき建物が見えた。

お墓は・・たぶん礼拝堂の裏手だろう・・
きっと・・まだそこにいれば・・

リセは走って・・リセの背丈より高い、植え込みに囲まれている場所を見つけた。

その内側に墓所。

リセは植え込みを隙間から、ダリウスを見つけた!

こちらに背中をむけて、花束の置かれた墓標の前に、ポケットに手を入れ立っていた。

リセが植え込みをかきわけ、小走りでダリウスの元に駆け寄ろうとした時だった。

その音で、ダリウスが振り向いた瞬間・・・

リセの目は、ナイフが自分に飛んでくるのを捉えた。

それと同時に、

ダリウスの驚く顔がスローモーションのように映りこむ。

ナイフはリセの頬をかすめ、枝にあたって石畳の上に落ちた。

「なぜ、ここに来た!!」

ダリウスの怒りの声が大きく響いた。

リセは目を見開いたまま・・動けなかった。

「誰か・・入ってきているようで」
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