七日目の恋 ダリウスとリセ・改訂版・魔法の恋の行方シリーズ
ダリウスは気が抜けたように、ストンとわらの上に座り込んだ。

「音だけはやたら派手だったが、攻撃してこないから、おかしいと思った」

「はい、訓練いや・・試験でしたので」

リセは、板戸のそばで立ちすくんで、
その影の人物、ダリウスの執事を見つめていた。

執事は眼鏡の縁に指をやり、リセの方に視線をやった。

「リセ・ガルニエ、あなたは不合格です。
ダリウス様の護衛任務をするのは、実力不足と判定いたします」

不合格って・・何の話・・?

あっけにとられて、リセは口に手を当てたまま・・
不合格って?と頭の中で検索をしていた。

執事が続けた。

「ダリウス様があなたを、専属護衛にしたいとご希望だったので、
抜き打ちの試験をさせていただきました。
現在の実力では、ダリウス様の足手まといになるか、負担になります」

「専属・・護衛って・・」

リセはダリウスを見た。

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