七日目の恋 ダリウスとリセ・改訂版・魔法の恋の行方シリーズ
ダリウス様は・・どうしているのだろう・・

「眠くなるお薬も入っていますからね・・おやすみなさい」

リセはずいぶん遠くで、その声を聞いたが・・
体が重く、引きずり込まれるように眠りに入ってしまった。

次にリセが目を開けた時は・・

部屋の明かりは、ついたままで誰もいなかった。

点滴台も片づけられて、腕を見ると小さな絆創膏が張られている。

何とか起き上がり、壁の時計を見ると午後10時だった。

契約ではここを12時までに、引き払わなくてはならない。

窓からは通り沿いの街灯の明かりの先、
繁華街の明かりが、華やかに灯っているのが見える。

カーテンを閉めて、部屋の備え付けのロッカーを開けた。
ハンガーには、淡いピンクの花柄のワンピース、あの赤い靴が入っている。

そのワンピースも「もう着ないから」と、同僚がくれたものだ。

リセは花柄のドレスを身に着け、迷ったが、赤い靴をはいた。
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