七日目の恋 ダリウスとリセ・改訂版・魔法の恋の行方シリーズ
ふわふわのピンクのドレスも、赤い靴も、
口紅も落ち着かないが、新しい生活のきっかけにはなりそうだ。

リセはチョコレートをもう一つ口に入れ、
小箱と包み紙、リボンを丁寧にトランクの中に入れた。

最後にロッカーの中がすべて空なのを確認して、トランクを持った。

警備員室で入館証を返却すれば、ここへは二度と来ることはない。

ダリウスの事も・・
口の中は、まだビターオレンジの余韻が残っている。

<魔女の血は甘いのだな・・>

彼は傷をゆっくりと、舌先でなぞった・・・

あの時は、

この世界にダリウスと自分だけしか存在しない・・魔法の世界。

好き・・愛している・・
愛しい・・・恋している・・

リセには、どの言葉もしっくりこなかった。

それでも自分の魂のどこかが、
ダリウスと重なっている気持ちがした。

彼の人生に私は入れないし、入る事もない・・・そうでしょう?
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