七日目の恋 ダリウスとリセ・改訂版・魔法の恋の行方シリーズ
「好きとか嫌いと言う前に・・
先に説明をしておかないと・・
困ることになります」

誰が困るのか・・それは、私だろう。

リセは、手元の鍵を見続けていた。

ダリウスも頬づえをついた。

「そうなのかぁ・・俺はお前の事・・
魔女の事が、わからないからなぁ」

だからこそ、現実を知ってもらわねばならない。

「こういうことは、たぶん本にも載っていないと思うので・・・」

ダリウスも鍵を見た。

リセは、説明書を読み上げるように続けた。

「その、子どもができたら、私が10日間寝込んでしまうのも・・
問題として大きいですから」

「なるほど・・
課題が、いろいろ出て来るというわけか」

ダリウスは納得をしたのか、腕組みをしてうなずいた。

<だから、いろいろ面倒くさい事になるので、私はすぐに出て行きます>と

リセがそう言おうと決心した時、
ダリウスは、リセの手を握った。


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