七日目の恋 ダリウスとリセ・改訂版・魔法の恋の行方シリーズ
そして、リセの目を覗き込むように

「俺は・・お前に俺の側にいてほしいと思っている。
だが、俺の抱えているトラブルに、巻き込まれるだろう。

だから、おまえの安全を考えたら、もう少し、時期をみたいと思っていた」

「それに、俺の専属護衛なら、そばにおけるから、
しばらくはいいかと思って、言ったのだが」

不合格でした・・
リセは、心の中で答えた。

ダリウスは、少し考え込むと、

「もし、子どもが生まれたら・・
女の子なら、継承権争いの対象にはならないな。
そこはOKだ。」

ダリウスは自分で納得するように、うなずきながら

「お前の寝込み問題と育児の両立は、俺がなんとかすればいいだけだが、

魔女の赤ん坊の世話ができるか・・・
自信がない。正直なところ」

リセは、ため息をついた。

リセの祖母は、産婆の仕事もしていた。

まだ年若い魔女たちの<望まない>妊娠と出産・・・

リセは、その手伝いもしなくてはならなかった。

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