私を愛してくれた彼は・・・【Epsode-0】
龍平side

クラスマッチをやることになった、小学6年生のとき俺も心彩もいつもの通り見学のはずだった。


体育員の北谷《きたや》優《ゆう》と担任の一吹《いぶき》丞《すすむ》だけが、優勝賞品のおにぎりの唐揚げやらツナマヨ、焼肉のライスバーガーやおかか、明太子のおにぎり賞品を2人で食べようとしていたのが丸見えでそれが欲しいがために、
心彩に優勝して賞品は俺ら2人のだからと何度も何度もお願いをしていた。


もちろん。
クラスのみんなもそうだと知っていたから乗る気なく、当日まで2人しかやる気なく、クラスの連中も乗る気のない心彩に、最後まで断られた結果一吹と北谷が心彩のナニカをプツンとキレさせる出来事があって、そのひきがねを弾いたのが最初。

バチンッ!

『いいか?よく覚えとけよ。お前みたいなどうしよもないやつなんか底辺のゴミでクズがいるから空気が汚れるんだよ!!』


「……最初から先生と北谷くん2人だけがノリノリで?他の子達も乗り気ないのに?……どうしろって?」


『そうだ!そうだ!俺らの言うこと大人しく聞ーーとけよ。』


プツンとナニカが切れたような音が隣の心彩から聞こえた。


心彩は2人からやれやーと言われながら反抗してたけど、心彩に「この……!五月蝿いっ!!さっさと優勝して貰って来いってんだろ!!」と言って押し倒して心彩の綺麗な顔や口は切れて血まみれに。

「……った。」


頬は腫れるわ……人見知りでコミュ症なあの心彩があんなに喋るわ、基本静かで大人しいかったんだけど……心彩から……可愛い声が…どっと低くなり凍るような冷たい声で。




「へーぇー? 私に?ひたすらそれのお願いしておいて?私が断ることにムカついて暴力や暴言で解決でしか出来ない奴らに優勝するきない。…頼み方が他にあるはずだと…思いますよ…それに、先生たち気づいてます?他の先生や校長たちも見てますよ?」




体育館には、他の先生いたし、ほかのクラスの子達がいた。普段出さない分。……冷たい空気を放ちつつ、仕方ねぇとかなり低い声で言いながら試合は容赦しねぇ。ほかのクラスの相手から優勝してくれた……だけど。



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