突然ですが、アイドル双子が急接近!
「どうもー! いつもありがと! 2年になった僕たちのこともよろしくねー!」
明るい笑顔で、手を振っている先輩。
向日葵先輩の言葉からして、彼が智也先輩。
「ちょっ、あんまり叫ばないで。耳痛くなる」
少しいぶかしげな表情で、片耳を手で抑える先輩。
彼が、楓也先輩なんだね。
「智也くんの笑顔には、本当に大勢の女子がイチコロでね。しかも智也くんは、頭も良くて成績はトップクラス。楓也くんは、智也くんほど学力は高くないけど、運動神経がいい子で、クールさで魅了していくタイプだから」
向日葵先輩の説明が続く。
「だから、結構女子たちの中では智也くん推しと楓也くん推しがいるのよ!」
「うわ〜、どっちの気持ちもわかります〜! 智也先輩は、キラキラしていてアイドルみたいだし、楓也先輩のクールさも、どっちも最高ですね!」
若菜はもう、どっちにもイチコロみたい。