残酷な初恋

中学時代

僕の初恋は、中学3年の時だ。中学2年と3年で同じクラスの女子に初めての恋をした。

中学2年のときは、気になる女子だった。ちょっと控えめな女子だった。確か数回程度の会話しかしていないと思う。
クラス文集を作ることとなり、担任の北村先生の提案で寄せ書きでなく、個人に配られたクラス文集を全員に回して、個人宛てのメッセージを記載することになった。

僕のもとに帰ってきた僕だけのクラス文集。そのメッセージに僕は衝撃を受けた。
「もっと良い性格になってください」
気になる女子からのメッセージに、僕は動揺した。

中学2年のクラスは、僕の学生生活の中で一番の思い出だ。最高のクラスだと断言できる。
何が凄いのかって、担任の北村先生の力だ。北村先生は勢いがあり、口癖が「なにがなんでも一番」。実際、1年間を通して順位を付ける行事において、口癖通りすべて1位を獲得した。北村先生の力によるものと僕は思っている。

中学2年の最後の日。終業式。北村先生がかしこまって、結婚と先生を辞めることを僕たちに報告した。中学2年の最後のイベントは、北村先生の結婚という凄く幸せな幕閉めであった。
最高のクラスが最高の終わり方をした。僕たちが北村先生の最後の生徒となった。

そして、クラス全員が泣いた。
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